治療方針

早期発見
 動物たちは我慢強いため、なかなか症状をはっきりと表しません。丁寧な問診を行い、飼い主さんが気付かれたちょっとした変化を掬い取り、適切な検査に基づいて、病気の早期発見を心掛けています。
 また、健康診断では、検査を重ねるのでなく、その子の年齢や状態に合った検査を提案できればと思っています。

十分な説明 
 病気への理解を深めてもらい、話し合いながら治療方法を決めてゆけるよう、分かりやすく丁寧な説明を心掛けています。

治療選択
 動物たちは強い治癒力を備えています、しかし、その治癒力を十分に発揮できない状況に陥ることも多々あります。私たちは日ごろから自己研鑽に努め、学術的な知見に基づいた治療を心がけています。
 動物たちが病気に負けないように援助していきます。

超音波検査

超音波検査風景

 体に負担の少ない超音波診断装置を用い、心臓、肺、腹腔臓器の検査を行います。心臓病や、腫瘍性疾患などの早期発見や診断精度の向上に努めています。   

 動物の不安を軽減できるように、飼い主さんと一緒に検査を行います。また病状を理解しやすいようにモニターを一緒に見ながら、説明するようにしています。

内視鏡検査

直腸腺癌 ジャックラッセル 7歳 去勢オス 

 検査で消化管の異常所見が得られた際は、内視鏡検査に移行することもあります。
※全身麻酔下での検査です。

 

歯科レントゲン検査

歯石除去の際のレントゲン写真:重度の顎骨骨吸収
ミニチュアダックス メス 7歳  

 近年、犬や猫においても口腔ケアの重要性が指摘されています。歯石の沈着によって生じる歯周炎により骨まで侵されていることも多いです。そこで、歯石除去の際には、肉眼的には観察できない歯槽骨、顎骨等を歯科用レントゲン検査を行って評価しています。評価の結果、必要があれば抜歯手術を行います。
                    ※全身麻酔下での検査です。